「何やってんの(笑)」

「寝てるの」

「嘘つけ。俺、心配だった?」

「そ、そんなわけないでしょ!!」



 花は確かに性格は悪い。




 だけど、嘘は付けない。




 付けても分かりやすい。





 つい、吹いてしまうとあわてた顔でこっちを見る。




「分かりやすいなー」

「うっさい!!」

「何もされてねぇよ」

「聞いてないもんッ」



 やべぇ……可愛いんだけど(笑)




 俺はつい、花の頭の上に手を置いた。



「はは、お二人さん。ラブラブなところ悪いんだけど、俺。今彼女と別れたんで、見せつけないでもらえます?」




 しゃがんでいる俺は上を向くとこめかみをぴくぴくとさせてる空牙さん。



「あ、別れたの? でもどーせ、空牙兄ちゃんがフッたんでしょ」

「ん? あぁ」



 空牙さんはすっげぇモテそう。



 性格良いし、面白いし、男として憧れる。