強がり男子


 はぃ…?



 こいつは何を言い出すんだ。





 気付いてないのか?




 花の性格が極端に悪くなるのはお前だけだってこと。





 そりゃぁ…俺に対しても明らかにバカにしてることもあるけど、それさえ可愛く見えてくる俺は重傷だろう。





 嫌になるはずがない。




「なんで黙るんだよ!!」

「いやいや…おかしくね? お前は…花が好きなんだろ?」

「お前じゃない、柊だ。花は好き…」




 面倒だ、なんだこいつは。




「じゃあ…柊。性格ブスがタイプなわけ?」

「違う」



 んなハッキリ言われるとなぁ。





「花だから好きなんだ」

「へぇ」

「俺は花を守らなきゃいけない」

「それはそろそろ解除しなきゃいけないときだって分かってる?」

「………あぁ」




 一応、筋は通ってるみたいだ。