強がり男子

「……///////」

「座ってればしづらくねぇな」

「っさいッ!!」



 顔を手で覆った花は自分の足が痛いことを忘れたのか、立ちあがって歩いた。




「うわッ!!」

「バカッ」





 後ろに倒れて行きそうになった花を急いで引き寄せる。





「もうヤダ……」

「勘弁しろよ…」

「恥ずかしくて死んじゃう」

「ははッ」



 目の前にある花の顔。




 もう一度だけ軽くキスをして解放してやった。





「もー…ここ公園なんだけど」

「知ってる」

「恥ずかしくないの?」

「誰も見てねぇって」

「……」



 空き缶をゴミ箱に捨てて花の手を取って支え歩く。




 俺らってバカップルなのかも。