*花side*



 愛しの怜斗さんは机でお昼寝中。




 授業中なのに。





「ね、怜斗」

「んぁ?」




 目を擦りながらこっちを見た。





「え、なんで泣いてんの?」

「は? 泣いてねぇよ」

「じゃあこれは?」



 私は怜との目についてた水をぬぐった。




「あのなー、そういうのは女がすんじゃねぇの」

「どうせ女って思ってないんでしょ」

「おー、よくわかったな」

「うっさいわ」




 相変わらずな怜斗だけど。





 大好きだ。





 この人を嫌いになることはあり得ないだろう。