「起きろ、ブス」

「ブスじゃない~」

「自覚しろよ」



 肩を揺すられて半目で起き上がる。




 目の前にはお怒り状態の先生。




「ひっ」

「俺の授業で寝るとは何事だ~」

「すいません…」




 隣で口元を押さえて笑いを堪えてるやつを睨む。




 先生が教卓に戻って行く。





「なんで起こしてくれなかったのよ~」

「起こしたじゃん」

「いつ!?」

「今」

「あのねぇ…先生の来る前よ」

「頼まれてねぇよ」



 こいつは…気が効かない。





 私を見習えよ。