「お前? 花のケータイを拾った奴」



 背は高いのにモテそうな甘い顔をしている男。





「あぁ」


 そう言ってその男にピンクのケータイを渡す。





「ども。って言いたいんだけど…花に嫌われてるから逃げられるだろうな…」



 1人でブツブツ言いだした男。




「俺、行きたいんだけど」

「あーわりぃ」



 またブツブツと言いながら学校の中に入って行った。






 先輩だったか…?




 俺はクラス表を見て教室に向かった。





 お、ラッキー。


 後ろの方だ。