強がり男子


 ――――――ドテッ




 また転んだ。




 とことん運動音痴だと思う。




「いてて…」



 後ろを見るとびっくりした顔でこっちを見てる中島君が見えた。





 本をその場に置いてこっちに入ってきた。





「よくこけるね~…大丈夫?」



 また手を差し伸べてくれた。




 ゆっくりと手を伸ばす。




「花!!」




 ―――――パシッ





 私の上から大きな手が出てきて中島君の手を払った。




「え…?」

「あ」



 中島君の眼鏡越しの目が大きくなる。