二人の様子を黙って見ていた沙耶は、メロンパンを頬張りながら苦笑した。
「―――じゃあ、何があったの?」
沙耶にじっと彩を見つめると自分の胸だけにしまっておけそうもなくて、彩はぽつりと語り始めた。
「―――あのさ…。
キスって、誰が相手でも気持ち良いもの?」
彩の言葉に二人は顔を見合わせる。
まさか彩の口からこんなセリフが出るとは思いもしなかった。
「―――誰が相手でも、ってことはないと思うけど」
「うん、下手なキスは気持ち良くないし」
以前啓吾にキスを迫られたとき、自分は上手いから大丈夫だと言われたことを思い出して彩は赤面する。
それを見て沙耶は、あ、と声をもらす。
「ていうか、長谷部先輩は特別よ」
「なんだ。
先輩のキスが気持ち良くてのろけてただけか」
沙耶と久美子はやっと納得したように頷いた。
「―――じゃあ、何があったの?」
沙耶にじっと彩を見つめると自分の胸だけにしまっておけそうもなくて、彩はぽつりと語り始めた。
「―――あのさ…。
キスって、誰が相手でも気持ち良いもの?」
彩の言葉に二人は顔を見合わせる。
まさか彩の口からこんなセリフが出るとは思いもしなかった。
「―――誰が相手でも、ってことはないと思うけど」
「うん、下手なキスは気持ち良くないし」
以前啓吾にキスを迫られたとき、自分は上手いから大丈夫だと言われたことを思い出して彩は赤面する。
それを見て沙耶は、あ、と声をもらす。
「ていうか、長谷部先輩は特別よ」
「なんだ。
先輩のキスが気持ち良くてのろけてただけか」
沙耶と久美子はやっと納得したように頷いた。

