こんなに啓吾を意識するようになったのは数か月前。
それまでは自慢の幼馴染みでしかなかったのに。
「「え―っ!?
彩って人を好きになったことないの?」」
高校に入学して間もない頃、仲良くなった沙耶たちに目を丸くされ、逆に彩の方が唖然としてしまった。
女の子が恋バナを好きなのは知ってたけど、好きな人がいなかっただけでそんなに驚かれるとは思わなかった。
もちろん彩だって恋をしてみたいし、男の子と付き合ったりしてみたい。
だけど、贔屓目抜きに格好良い長谷部兄弟を見慣れていたから、他の男の子を見ても何とも思わなかったし。
それに、啓吾や英知に抱く気持ちがどんな種類の『好き』かなんて考えたこともなかった。
それまでは自慢の幼馴染みでしかなかったのに。
「「え―っ!?
彩って人を好きになったことないの?」」
高校に入学して間もない頃、仲良くなった沙耶たちに目を丸くされ、逆に彩の方が唖然としてしまった。
女の子が恋バナを好きなのは知ってたけど、好きな人がいなかっただけでそんなに驚かれるとは思わなかった。
もちろん彩だって恋をしてみたいし、男の子と付き合ったりしてみたい。
だけど、贔屓目抜きに格好良い長谷部兄弟を見慣れていたから、他の男の子を見ても何とも思わなかったし。
それに、啓吾や英知に抱く気持ちがどんな種類の『好き』かなんて考えたこともなかった。

