ゆらりゆらり

地面に堕ちる


だんだん白くなってゆく

心も体も


だんだん白くなってゆく


目の前が


白くなってゆく


色の無い世界に

足を踏み入れる


触ると冷たい

だけど

どこか温かい様な



優しい雪

でも冷たい雪



たまに人を突き放し

たまに人を優しく包む



そんな雪は


とても綺麗で

どこか切なくて


悲しい気持ちになったり

優しい気持ちになったり


無心でだだ眺めたり…



ゆらりゆらり

地面に堕ちる


ゆらりゆらり

ただ、白いその雪は

全てを白く染めてゆく


それは白い雪なのか

本当は黒い雪なのか


ゆらりゆらり


ゆらり