しばらくして、また水滴を両手にためることができたた。

今度こそ飲もうと両手を口に近づける。



 「水、水をちょうだい」


 今度は目の前に、小さな男の子がいた。


 みっちゃんはこれまでのことを思い出して

 「だめ!もう誰にもあげられないの!私だって水が飲みたいもん!」






 走って行ってしまった。