突然、声をかけられた。

 振り向くと、みっちゃんのお祖母ちゃんよりも、もっと年上そうなお婆ちゃんがいた。

 とても疲れているようで、今にも死んでしまいそうだった。


 「どうぞ」

 みっちゃんはためらわず水をあげた。

 「ああ、ありがとう」


 でもお婆ちゃんは上手く水を飲めなかった。
最初は手伝っていたが、みっちゃんは段々面倒になってきて



 「お婆さん、私、もう行くね」






 お婆ちゃんをおいて、てくてく歩いていった。