それにしても艶のある髪してるなーと思いながらあたしも机に突っ伏した。
寝ている男子がモゾッと動いて顔をあたしに向けた。
男子の顔をよーく見たらもうびっくり。
ケータイ小説でよく見る、
サラサラの綺麗なミルクティー色のゆるふわな髪。
きめ細やかなツルツルで綺麗な肌。
高く筋の通った鼻。
キリッとし、整えられている眉毛。
黒縁の眼鏡。
レンズの奥に見えるバッサバサの長い睫毛。
プラス椅子から投げ出されている長ーい脚。
ってゆう王子様な男子。
この男子、全てに当て嵌まりました。
なんつー美少年。
女のあたし、立場ないじゃないっスか。
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