「久しぶり、だね。って言ってもー、俺は前から凛って気づいてたしー、ここに通ってるって知ってた☆」
「嘘っ?やっぱり葵だったの?
さっき笑ったとき葵に似てるなって思った……。
なんでっ、なんで急にいなくなったの!?あたしっあたし…」
葵の事、好きだったんだよっ?
「うん、ごめん」
頭に手を置いてくしゃっと撫でられた。
久しぶりの…初恋相手との再会。
嬉しくないわけがない。
「っふ…うぇっ……くッ」
「よしよし。ごめんな?急にいなくなって」
「あッ…おっ、ぅ…あ、おぃっ…
会い、たかっ…たぁっ」
「ん、俺も」
背も、声も、髪型も。
あたしは今日、あたしのの知らない、17歳の葵に出会った。
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