「あの、好きです…っ!!!!」

「…気持ちは嬉しいけど、ごめんね」

「なんでっ?」

「いや、ちょっと…アイツキレたら手に負えないから…」

「アイツ…?」

「じゃあ、ばいばい」

「えっあの、ちょっ……」


あたし、星野凛(ほしのりん)は、見事にふられました。

「は、ははっ…ははは…」

あたしはヒューとでも風が吹くような冷たい空気に包まれた。


告白相手は、中村翔(なかむらかける)くん。

誰にでも優しくて、男女共に人気で、いつもニコニコしてて、犬っぽい(←失礼だろ)そんな翔くんが好きだった。



「ざーーーぐーーーら゛ーーごーーーー!!!!」


教室にいる友達、いや、親友の橋本桜子(はしもとさくらこ)に泣きながら走り寄った。


「ふられちゃった〜?」

「ぶら゛れ゛だぁぁぁ……」

「はいはい、どんまい」

と頭をぽんぽんと撫でられた。

「馬鹿にしたぁぁぁあ!!!!」

「やかましい」

これでもあたしの親友ですはい。


桜子はサバサバしすぎてる。