恋する手のひら

離れてても大丈夫だって、秀平が言ってたのを今確信した。

秀平が言う通りだ。
気持ちが通じていれば、側にいられなくても、繋がっていられるんだね。


秀平はただいま、と私の頭に手を置くと、そっと髪を撫でる。

私の一番好きな温もりが今ここにある。

「お帰り、待ってたよ!」

私はその温もりに、思いっきり抱き着いた。




おわり