あたしは少し気をまぎらわすために
教室にいた友達と話していた。

ふと見るとりながたかちゃんとなにかを話している。
こっちをチラ見してる。
早くどうなったか知りたいし、気になるから
そこへ駆け寄った。

「どうだった?」

「え、あ、うん…その…」

2人はとまどっていた。

「ねえ?どうだったの?」

「あー…うーんと…」

「ん?」

「やっぱダメだった。」

チ―――ン…

「そっか。ありがと。」

あたしは笑顔で言った。

「いいよ。あんま気にすんなよ。」

「ありがと。じゃあね。」

「おう。じゃあな。」

なんかあんま悲しくないな。
そんなに好きじゃなかったのかな。

「だっ、大丈夫だよ!たかちゃん、ほんとは言ってなかったかも!」

「えっ?」

「勝手に決めたかもってこと!なんかそうゆうの好きそうだし…
 だから!落ち込まない!!ね?」

りなが精一杯はげますのが分かった。

「そうだね!よしっ!吹っ切って部活にはげむ!」

「部活かよ…」

「なんでーいいじゃん~。先生怖いもん~。」

「あはは。そうだね。がんばろ!」

そんなかんじで一回目の告白は終わった。

一回目…


そう…あたしは吹っ切ることなんてできなかった。
言葉では『あきらめた!』って言い散らしたけど
やっぱり心の中は正直者で…
まだあきらめてないことを自分に教えられた。