「やったー!あや!明日から夏休みだよ~!」

「うん。やったね~…」

「ん!?なんでそんなにテンション低いんだよ?
明日から夏休みだよ?」

「そーなんだけど~…」


そんな会話をしながら
中学生初めての夏休み前日。
あたしはあや。そしてもう一人が親友のりな。

それでテンションが低いのはもちろん理由があった。

「あーあ…夏休みになったら隼人くんに会えないよ~」



…そう…あたしは好きな人に会えなくなるのが嫌だった。

「…だったら告るしかない!!」

「えっ!?」

隼人くんとはあたしの大好きな人だった。
みんなに言うと、口をそろえて「え~!!」ってゆわれるけど
あたしは気にしない!
だってあの笑顔には惹かれるもん…//

「だって!会えないんだよ!?なにも出来ないんだよ?
だったら今告るしかないぢゃん!!」

「そ、そうだけど…」

「よし!じゃあウチがたかちゃんに頼んであげる!!」

「えっ!?」

ちょっとためらいがあったけど…
だいぶためらいがあったけどだけど会えなくて思うよりはいい。
そう思ってたかちゃんに頼むことにした。
たかちゃんは隼人くんと仲の良い友達。

「たかちゃん!頼みがあるんだけどいい?」

「なに?」

やけにりなは張り切っている。

「…あやがさ隼人くんのこと好きでさ。だからその…
伝えてほしいんだけど。いい?」

「え!?そーなんやー。うん。いいよ。」

「ありがとう!!」

「でも隼人、女に興味なさそうやでわからんよ?」

「そんでもいいから!とりあえず伝えてあげて!」

「わかった~。じゃあ待ってて。」

「おっけ~」

あたしの心臓はドキドキいいすぎて死にそうだった。
どうか付き合えますように…