時計のチッチッて音



楓介のシャーペンの



シャッシャッて音



外を走る車やバイクの音



外を歩く学生の笑い声



鳥たちの鳴き声



いつもの何倍も



大きな音や声として



明奈の耳に入ってきた。



日常。の音や声だった。



楓介が写し終わって



またもや、自慢げに見せてきた。



いちいち、可愛い奴だ。と思った



楓介が1年下で



しかも、相当な馬鹿だったこともあり



明奈みたいな奴でも



無事、家庭教師をつとめる



ことができた。