ぶつかった反動で 膨れ上がったゴミ袋に 片足が当たって 明奈は見事にぶっこけた。 スカートが捲れなかったのが 奇跡なくらいだ。 「あっ!大丈夫っスか!?」 ぶつかってきたであろう 男子の声が上から聞こえてきた。 明「だい…」 「じょーぶじゃないっスよね…」 勝手に決めつけんな。 まぁ、当たってるけど…。 肘らへんに腕をスルリと 入れてきて、起こされた。 「どっか怪我しました?」 可愛い男子だった。 明「いや…平気」 そう言って立ち上がる。 かわいこちゃんがゴミ袋を 手渡してくれた。