明『なに?』 楓『あ!先輩の声! 間違い電話しちゃったかと 思いましたよっ』 陽気な楓介の声。 ムカついた。 アンタのせいで…。 そう思った。 楓『先輩…あのね』 楓介が喋りだした。 だけど…。 明『あのさ、明奈と 約束した日 まだ覚えちゅう?』 言葉は明奈が 質問することによって 遮ってしまった。 楓『ぁ…はい』 声のトーンが明らかに 下がった。楓介…。