そんな俺らが話しながら
靴を履き替えてると
いい香りの風が吹いた



と思うとそこにはマフラーをした
背の低い女



柄にもなくドキッとした



そう、俺の好きな女



何やら急いでいる



ひょいひょいと俺らの間を
上手くくぐり抜けると
ソイツは空雅の隣の下駄箱から
靴を出すと上靴をしまった



その時



「あ、ごめん」



どうやら空雅がぶつかったらしい



「うん」



ソイツは優しく空雅を許す



マフラーしながらの上目遣い



犯罪ってくらい可愛かった



と同時に…ムカついた…いや、妬いた