「ご飯にしよう」
優しく言うと、優子は小さく頷いた。
…――――――
それから
2人でご飯を作り、一緒にクリスマスを迎えた。
今は
同じベッドの中に2人でくっついていた。
「優子さあ」
俺の突然の呼びかけに、ん?と優しい声を出す。
「俺は、全然…その、ファンクラブってゆうの知らなかったんだけど……。いつから、知ってたの?」
「………付き合う前」
ぼそっと口を尖らせながらぼやく。
「陽平のこと、その人たちから…聞いてた。出逢う前から」
心なしか、声が弱々しかった。
「妬いてた?」
ほっぺをつんつんしながら、聞いてみる。
たぶん、俺にやけてる。
「……教えないっ」
語尾を強めた優子は、俺の胸に強く顔を押し付けた。
おーい…、俺の理性が…。
せっかく我慢してるんだから…。
無意識に心臓の音が速くなる。
「優子…」
「なに…ですか…?」
なにですか?
日本語がおかしいだろ。
笑いそうになるのを堪えながら、頭を撫でる。

