彼の名は岡田祐一。
何者かに首を絞められたそうだ。
犯人の痕跡は何もない。
「...」
岡田祐一と付き合っていたという、クラスの女子生徒、有馬桐乃が席を立った。
そして、叫んだ。
「あんたが祐一殺したんでしょ!」
有馬桐乃は芹澤さんに向かって、叫んだ。
衿を捕まれても何も言わない芹澤さんの代わりに、私が口を開いた。
「桐乃...?何言ってんの?」
「私知ってるもん!芹澤さんが祐一の家に行ってるの!」
有馬桐乃の話によると、岡田祐一は有馬桐乃と芹澤さんと、二股をかけていたらしい。
「あんたが祐一に言い寄ったんでしょ!でも祐一のこといらなくなったんでしょ!だから殺したんでしょ!?」
芹澤さんは、
口を開かない。



