パチーー
私はそんな音が鳴りそうな勢いで目を覚ました。
目に映ったのは、豪華なほどこしがされた天井。
一瞬、神咲の家を思い出したが、忘れようと違うことを考える。
『・・・・・・・・・・・・ん』
反対側へ寝返りを打った。が、そこにはコクン・・・と船をこいでいる先ほどの男がいた。
鎧は身に着けていなく、袴姿だった。
暫くその男を見つめていると、、、、
「・・・・・・・・・ん・・・?目が覚めたか?」
『あ、はい。あの・・・・・・此処はどこですか??』
「此処は小谷城だ」
男は無表情でそう言った。私はイマイチ、小谷城が何なのか分からず、俯いてしまった。
「そんな顔をするな。」
男は少し頬を緩めると、私の頭をガシガシと撫でた。
私は突然の事に驚いて、身を固くしたが、名前を言おうと口を開いた。
『わ・・・私の名前は神咲琴音と・・・いいます。』
「琴音・・・良い名だな。私の名前は浅井長政だ。」
