戦国恋華

私は許してもらえたことに、ホッと安堵の溜息を吐いた。


長政様を見て、フッと頬を緩める。


だが、それもつかの間の事だった。


カチャッーー


「「 !? 」」


「兄・・・・・・上・・・・・・?」


お市も唖然とした表情で、信長の顔を見る。私も長政様も動けない。


何故なら、信長が銃の銃口をお市の頭に押し付けたからだ。


「兄者!何をなさるか!??」


『ご乱心召されたか!信長公!』


「貴様の過ちであるのなら、それを取り返せ。その間、市は人質として預かる」


私の行動が、裏目に出た。長政は堪え切れず、抜刀する。


「たとえ兄者であろうと、、、その狼藉、許さんっ」


長政はそのまま信長にかけより、刀を振り落そうとした。が・・・


「やめて!!」


お市の悲鳴に近い叫び声で、制止された。