「バカで結構。早く起きないと香川さんが来ちゃうよ?朝ご飯も食べずに出発するのは嫌でしょ?」


祐ちゃんはその辺脱ぎ散らかしてあった実早の洋服をキチンとたたんでいた。


「嫌…」


祐ちゃんのご飯は世界一美味しいんだもん…


でもっ!!


女の子としてはラブラブの妄想も捨てがたいっていうか…?


甘~い祐ちゃんの囁きとか?


すっごくたまりません!!


実早はベッドに寝転がって悶えた。


あと3センチだったの~~っ!!


「実早ちゃん、僕の話、聞いてた…?」


祐ちゃんは呆れたようにため息をついた。


「んにゃ?」


妄想少女と化していた実早は現実に帰ってきた。


「とにかく、早く一階に下りてきてね?」


祐ちゃんはそう言うと真っ直ぐ出口へと向かった。


実早はすぐさまベッドから跳ね起きた。