ブラウン管の中の彼女




あと少しだけ…


少しだけ傍に…


実早ちゃんが好きな人と結ばれるまで…


傍にいてもいいですか…?










テレビ台に飾られた幼い頃の僕達の写真。


僕の肩に両手を置き、実早ちゃんはニコニコと笑っていた。


昔と変わらないその笑顔に今は沢山の人が癒されている。


そう考えるとちょっぴり寂しい気がした――…。