ブラウン管の中の彼女




うぅ…


緊張する!!


祐ちゃんの部屋は物が少なく、すっきりと片づいてた。


実早の部屋とは正反対…。


実早の部屋はとてもじゃないけど人を呼べる状態ではない…。


「それで…相談って…?」


祐ちゃんはマグをテーブルに置き、ベッドに腰掛けていた実早の隣に座った。


わわっ…!!


近いぃ――!!


祐ちゃんの部屋で祐ちゃんと2人っきり…。


いざとなると心臓がバクバクして体が強張る。


そのまま答えられないでいると
「僕には言いにくい…?」
祐ちゃんは辛抱強く実早が話し出すのを待っててくれた。


自分で体が熱くなるのがわかった。


どうしてなんだろう…?


言いたいのは“好き”の一言なのに…


唇が震えて上手く喋れない―…。