ブラウン管の中の彼女



「僕の部屋…?」


祐ちゃんは少し困っているようだ。


祐ちゃんは実早をめったに部屋に入れてくれない。


だからこういう時こそチャーンス!!


「だめえ…?」


実早は上目遣いでおねだりをした。


ポイントはあくまで純粋そうにやること!!


下心があってもね!!


「仕方ないな…窓じゃなくて、玄関から来てね…?」


祐ちゃんはポリポリと頭をかいた


よしっ!!


実早は祐ちゃんに見えないようにガッツポーズをした。


すぐに階段を降り、祐ちゃんの家に向かう。


祐ちゃんの部屋だっ!!


押し倒されたらど~しよ~♪


想像というより妄想に近い映像が頭に映し出される。