きっと緊張しているのは実早じゃなくて祐ちゃんのほう。


それでも実早を気遣ってくれるのはきっと“祐ちゃん”だから。


姿は変わっても本質は変わらない。


実早が好きになった祐ちゃんに変わりない…。


「うんっ!!」


なんだか嬉しくなった。


実早の大好きな祐ちゃんは確かに目の前にいる。


そう思ったらさっきまでの緊張も解けたみたい。


「頑張ろうね…?」


祐ちゃんの手を握る。


2人一緒なら頑張れるような気がした――…。