「実早がなんとかするっ!!」
実早ちゃんが勢いよく立ち上がったので僕は後ろにひっくり返りそうになった。
「な、ななな、なんとかって!?」
物思いに耽っていた僕は実早ちゃんの行動に順応できなかった。
「要は!!実早がファンクラブの人達に怒らずに嫌がらせを止めさせればいいのよね!?」
「え!?あ…うん…」
曖昧にうなずく。
とりあえず飛び蹴りはしないで欲しいけど…。
「実早にまかせて!!」
僕はやけに自信満々の実早ちゃんに首を捻らせながらも大人しく従うしかなかった――…。
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