「僕だってわかってるよ…」 樺摘さんの心配な気持ちが分からない程…子供じゃない。 ただどうしても矛盾してしまうんだ。 樺摘さんの気持ちを優先すれば自分の気持ちに嘘をつくことになる。 かといって自分の気持ちを優先すれば樺摘さんの気持ちを無下に扱うことになる。 「どうしたらいいんだろうな…」 僕は人気のない休憩室で眼を瞑った。 実早ちゃんの顔と “別れろ” そう言った樺摘さんの顔が浮かんでは消えていった――…。