「祐ちゃんは黙ってて!!」
「そうだ。こいつとはいつか決着つけなきゃいけないって思ってたんだよ!!」
2人はそのまま睨みあった。
前々から思ってたけどこの2人は驚くくらい仲が悪い。
「年下の実早に突っかかるなんていい歳した大人がみぐるしいと思わないわけ!?」
「お前こそ年上に対する口の利き方がなってないようだな?」
バチバチと火花が飛ぶ。
あ―…そろそろ本格的に止めないと近所迷惑ですね、はい。
「……いい加減にしないとご飯作らないよ?」
「「………」」
樺摘さんと実早ちゃんは同時に僕の顔を見た。
「……とりあえず中に入るか」
「……そうね」
家事がからっきしダメな2人は大人しく家の中に入った。
人間、食に対する執着心というものには逆らえない。



