「姉さんと義兄さんは元気にしてるか?」
「あ―…母さんには今朝会ったよ。相変わらず忙しそうにしてた」
会ってないけど父さんもそんな感じだろう。
「そうか」
自分から聞いたくせに何とも素っ気ない返事だった。
「樺摘さんこそ元気にしてた?」
「まあ、ぼちぼちだな」
そんな会話をしているうちに家に着いた。
樺摘さんが車庫に車を入れる間に玄関へと向かう。
鍵をドアノブに差し込む。
「おっかえり~♪」
玄関のドアが開いたと同時に僕の体はなぎ倒されていた。
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