「やっぱり高校生は若いな」
叔父さんは片腕を窓にかけてニヤニヤと笑った。
「何で叔父さんが学校に来るんですか…」
あ―…恥ずかしかった…。
「あ?鍵持ってくんの忘れたから。っつーかお前…」
叔父さんは助手席に乗ってる僕の胸倉を片手で掴んだ。
「さっきから俺を“おじさん”呼ばわりしやがって」
獲物を狙う肉食獣のような眼をさせた叔父さんに身が竦む。
「す、すす、すいません!!」
慌てて謝ると叔父さ…樺摘さんが手を離してくれた。
「次におじさんって呼んだらぶっ殺す」
吉崎 樺摘(ヨシザキカツミ) 27歳
職業 医者
こんな医者なら病院行きたくないな…。
っというか医者がぶっ殺すとか言わないほうがいいと思う…。



