「実早ちゃん!!起きてっ!!遅刻するよっ!!」


祐ちゃんの声が遠くに聞こえる―――…。


「う~ん…あと5分…」


あと5分だけお布団の中にいたいのぉ…。


「僕、知らないからね!?」


実早は慌てて、ため息をついて部屋から出て行こうとする祐ちゃんの腕を引っ張った。


「おはようのキスしてくれたら起きる♪」


にへっと笑う。


「仕方ないなあ…」


呆れ口調の祐ちゃんがそっとベッドに乗る。


チュッ♪


「起きてね?」


「~~~っ!!」


ニコッと笑う祐ちゃんに実早はやられてしまいました。


祐ちゃんにキスされた頬っぺたをさすったままその場から動けなくなったのは言うまでもないこと★