どうしよう…。


祐ちゃんに他に好きな人がいたらどうしたらいいんだろう?


そう考えると未だに片思いしているようで不安になる。


…抱きしめて欲しい。


心の奥の奥まで届くくらい温めて欲しい――…。







「…泣いたら負け…」


俯いてなにも言わなくなった実早の頭を仲紗がポンポンと叩く。


燻っていた想いが再び息を吹き返した。


「…誰が負けるもんですか!!」


誰がなんと言おうが祐ちゃんはみ・は・やの祐ちゃんなんだから!!


文句があるならかかってきなさ―――い!!


完全に自分を取り戻した実早をとめられるものは誰もいなかった―――…。