そんな情けない自分が嫌で、勝手にお前と距離を取ったフリをして、虚偽の自分を奮い立たせた。
足掻いて、もがいて、必死で自分の足で立とうとして。
「迎えに行ってやれなくて、ごめん。一人にさせて、ごめんな」
それでも、空いた両の手は、さまようようにお前を…お前だけを求めてたよ。
無意識だろうが何だろうが、俺はずっとお前を探していたんだ。
「千尋…」
千尋。
全部言わせちまって、悪かった。
本当は俺が言わなくちゃいけなかったのにな。
ごめんな、こんなどうしようもない野郎で。
でも最後くらい、カッコつけさせてくれよ。
「――――俺の傍にいてほしい」
ちぃの丸い瞳が大きく見開かれた。
「ずっと、ずっとだ。もう迷わねぇ、俺は千尋と離れたくない。好きだ」
鼻の奥がツキン、と痛む。
キリキリと喉が締まって、手の平にじわりと汗が滲む。
嗚呼、情けない。

