そして、今まで私が勉強に使ってた約5畳ほどの部屋に決定した。




「勉強するときはこの机使っていいよ。あ、あと本棚も自由にどうぞ。とりあえず布団敷くけど今度、色々見に行こーねっ!うーん、あとは…」




「ねぇ、」



「ん?」



少しもじもじしながら、遠慮がちに爽馬は言った。



「俺、こんなに…いいの?」



そんな質問に私は目を丸くした。



「何で?」



「えっ?」




「今日から私が爽馬の家族なんだから当たり前でしょ?」




すると爽馬は涙を少し目に溜めて、照れくさそうに鼻の頭をかきながら、
「あ、ありがとう。」


と、小声で言った。