ダメだ…一気に自信なくした。
ってか爽馬遅いし。
再びかける電話。
あれ…出ない。
いつもより少し長めにかけるけど爽馬の声が聞こえない。
声…聞きたいな。
仕方なく切ったらそれと同時に後ろから聞こえた声に振り返る。
「あっ五十嵐くん!こんなとこにいたのー?」
思ったよりずっと近くにいた爽馬。
一瞬目が合ってすぐに反らした。
その子は誰?
どうして私の電話にでてくれなかったの?
電話なんかキモかった?
うざかった?
振り返れば2人は腕を組んで私に背を向け歩いていた。
…そう、だよね。
あんだけかっこよければ彼女の1人や2人…いるよ、ね。
うわぁー…私、今日何しに来たんだろう。

