今日は体育祭。
伊吹には来なくていいと言ったが、絶対に行くから!!って言ってた。
少し嬉しかったり。
「体育祭ダリーなぁー。」
そう言いながら俺の肩によっかかってきた航一。
「暑い。うざい。離れろ。」
俺がそう言うも全く聞いてないのか喋り続ける航一。
「んでよー、新しく俺のとこに来たメイドがよー」
俺は自然と客席へ視線を走らせ伊吹を探す。
もう来てる頃だと思うんだけどなー。
「真琴ちゃんっていうんだけどー……って聞いてんの?爽馬どこ見てんのー?」
「ちっ」
航一の邪魔が入って集中して探せない。
「えぇ?爽馬くん、今僕に対して舌打ちした?!」
ムッとした俺は航一を完全スルーし歩き出した。