ゲレンデsweetboy




忘れない人…?



…りんちゃん。



不意に浮かんだその名前。



りんちゃんは昔隣に住んでた3つ上の男の子。
私が小学校に上がってすぐにどっかに引っ越しちゃった。
10年以上前の話。



りんちゃんの本名だって覚えてない。
ただ…もう一回だけでも
「ちぃちゃん!」って言いながら笑って欲しい。




「…ちとせ?」



翔の声によって現実に戻される。



「あ、うん!ごめんね。」



うわー
何でりんちゃんのことなんて思い出してんだろう。



「忘れらんない人何ていないよ。」



私がそう言うと、翔は少し頬を染めながら口を開いた。