少し甘ったるい声を出しながら男を睨む。
「はっ?ナンパしてきたの、こいつ!」
翔の少し怒った声。
男の眉を下げた困った顔。
「もうほっといてあっち行こーよ。」
私は男を睨みつける翔の腕を少し強く引っ張りながらカフェテリアへと入っていった。
「あー、疲れた。ココア飲みたいなー。あるかなー。」
二人掛けのテーブルを見つけ、ゴーグルや手袋を取っていく。
「翔?どしたの?」
ムスッとした表情で翔は突っ立ったまま。
「…いや。その、ちとせって、結構ナンパされたりすんの?」
「うーん…まぁ、されるっちゃされるけど。私あしらうの上手いから大丈夫だよ。」
ふーん、と腑に落ちない顔でようやく脱ぎ始めた翔。

