ゲレンデsweetboy




「んじゃ、アドレス交換しよーよ!」




「やだ。」



即答の私に一瞬目を開いてから、困ったように彼は頭をかいた。



「あの…、もういいですか?」




いまだに警戒心を解かない私は2時間近く滑りっぱなしだったから、さすがに休みたくなってきた。




答えを返さないナンパ野郎にしびれを切らして歩き出した。



「あ、ちょっと待ってよっ」


「ちっとせぇー!たっだいまぁー!」




焦ったナンパ野郎と、機嫌のいい翔の声がかぶった。
翔は知らない男を前にして、少し戸惑っている。




「腕、離してよ」



冷たく言うと、素直に離したナンパ野郎。
私はすかさず翔の腕に絡まる。



「ち、ちとせっ?!」




「翔ぅー、この人にしつこくされて、本当うんざりなんだけどー。」