美術室の窓から




「じゃあ高下さんはそっち探して。俺こっち見るから」

「はい…」



津島くんに言われた方のダンボールの山を一つずつ見る。

本当にあるのかなあ…
すごく疑問。



「…思ったんだけど」

「え?」

「友達いないの?」



思わずピタッと手が止まる。

まさかここでそんなこと聞かれるとは思わなかった。



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