美術室の窓から




次の日。


教室に入ると津島くんはもう来ていた。

自分の席で、友達と楽しそうに話していた。


私はなるべく存在を消して席に座った。



「あ、高下さんおはよー」



私に気づいた津島くんが「おはよう」って言ってくれた。

すごく、嬉しかった。



「…おはよう」



私も、頬が緩むのを感じながらおはようって返した。



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