美術室の窓から




いきなり津島くんが話しかけてきて、思わず声が裏返る。

は…恥ずかしい…。



「じゃあ、バイバイ」



ニコッと笑いながら、津島くんは私にそう言った。

あの時と変わらない笑顔だ。



「あ、あの…さようなら」



顔が赤くなってる気がして、そそくさと教室を出た。



これから…
今まで通り平和に過ごせるか、少し不安だなぁ…。



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