教室までの道も、亜実と話ながら歩いていく 『そーいや、うちのクラスに遅刻常習犯がいるらしいよ』 亜実が思いついたように言った 『誰それ~』 朝苦手なんだろうな 『宮本―――『たーいよー!』 亜実の声は、甲高い声に消されていった 『あ、あいつだよ』 亜実が指差す方へ視界を変える 『……え』 女の子と話している可愛い男の子 さっき教室から見えたあの人だった