「あんた泣いてんの?」


いきなり後ろから声がして私はとっさに涙を拭いて振り向いた。


「‥‥‥櫻木拓海(サクラギタクミ)!?」


「飴やるから泣くなよ!」

そう言って手に持っていた飴玉を私に差し出して来た。




櫻木拓海くん


容姿端麗。


才色兼備。


まさに拓海くんのためにある言葉。

学校中が知っているイケメン中のイケメン。

しかもテストはいつも学年1位。

出来ないスポーツはないってぐらいなんでも出来る。


うえにめっーーーちゃ優しい!!!!!



そんな人がなんで私なんかに!?

てかなんで飴?!?!